パナソニックの「EVERLEDS LDA7L-A1」
パナソニックのEVERLEDS「LDA7L-A1」は、軽量・コンパクトで密閉型器具でも使用可能なLED電球です。
パナソニックのLED電球というと、2011年3月中旬に新製品のEVERLEDS「LDA7DG」が発売されたばかりですが、今回分析するの
のは価格の安い従来型の「LDA7L-A1」です。新製品と従来型のもっとも大きな違いは配光角ですが、従来型のほうが配光角が狭いとはいえ、ほかの一般家庭用LED電球と比べて大きく劣るわけではなく、使う場所によってはむしろ従来型のほうが適している場合も少なくないんですよ。
パナソニックのLED電球は、数あるLED電球のメーカーの中でも特長が際立っていますね。1つは軽量・コンパクトであること。・・・というのもLDA7L-A1は55(外径)×105(全長)ミリで、今回比較している中では最も小さなアイテムです。
ただ…白熱灯に比べるとさすがに全長が長いですが、LED電球同士で比べてみると、他メーカーとは別次元のサイズに仕上がっています。また、重さについても、ガラス製グローブを採用しているにもかかわらず100グラムと驚くほど軽量です。
もう1つの特長は、密閉器具に対応していることですね。これは発熱量が低いパナソニックだからなしえた、とっても魅力的な特長です。なぜなら、密閉器具に対応した電球色のLED電球は、東芝の「LDA6L/2」や日立の「LDA4L」くらいで、ほかではあまり見かけないからです。
しかしパナソニックの一般家庭用LED電球は、すべてが密閉器具に対応しているので、浴室照明や門灯などにLED電球を使おうと思ったら、パナソニック製は有力で魅力的な選択肢となるはずです。
形状はグローブの面積が小さい独特のデザインで、外径が他社のLED電球に比べると細くなっていて、他社では取り付けられない特殊な器具でも、パナソニックのこのシリーズであれば、取り付けられる可能性があります。全光束は450ルーメンと、このクラスにしては明るいですが、それでいて消費電力は6.9ワットと低くなっています。パッケージには、ランプ単体で白熱灯の30〜40ワット相当、ダウンライト器具で使用した場合は60ワット相当と表記してあります。
購入価格は、東芝やシャープの同クラスに比べてわずかに安いですが、NECのLDA8Lのように格安というわけではありません。また、調光機能付き器具や断熱施工器具には非対応で、定格寿命は4万時間となっています。
使用してみると、和室ではわずかに配光角の狭さが感じられ、とくに壁を見ると部屋の上半分に行くにつれて暗くなっていく感じがしました。フルーツは、イチゴやリンゴの影はそれほど濃く潰れてはいませんが、白熱灯の発色の良さと比べると赤色が少し見劣りするようです。でも…バナナやオレンジは自然な色合いに見えていました。
使用感をまとめると、一見スポットライトのような外観ですが、意外と光の広がりは感じられる製品で、トイレや廊下のダウンライトに使う分にはまったく問題がないと感じました。和室などの広い空間は苦手ですが、そういう場合は全方向タイプをうたっている新製品の「LDA7DG」か、9ワットクラスの製品が適していると思います。
ただ、消費電力が少ないので、防犯用に点けっぱなしにする照明器具などにも適しているのでは…と思います。また、サイズがコンパクトなので、適応する照明器具の幅が広く、さまざまな用途におすすめのアイテです。とかく、登場したばかりの新製品に目がいってしまいがちですが、従来型の良さもいまだ健在だし十分使えますよ。
