シャープの「ELM DL-LA42L」
ELM「DL-LA42L」によってシャープがLEDへ新規参入したことは、一般家庭用のLED電球が普及し始めるきっかけとなった言われています。
一般家庭用のLED電球が普及し始めたのはここ数年の出来事ですが、そのきっかけの1つが2009年7月にシャープが新規参入したことだと言われています。
そして…、それまでの製品よりも大幅に安いプライスで現れたシャープのELM(エルム)シリーズは、その後も着実に進化を続けているんです。
今回紹介する「DL-LA42L」は、そんなシャープの現行最新モデルです。シャープのLED電球は、調光器具対応モデルや調色・調光モデル、ボール電球タイプなど…幅広い種類がそろっていますが、DL-LA42Lは調光器具に対応していないスタンダードなタイプとなっています。
シャープのLED電球は、スタンダードタイプが3種類に分かれていますが、DL-LA42Lはラインアップの中間に位置する製品で、消費電力は7.8ワット、全光束が485ルーメンというスペックになっています。ちなみに下位クラスの「DL-LA32L」は7.5ワットで全光束が380ルーメンとなっており、それに比べるとわずか0.3ワットの電力の差で105ルーメンも明るさが増しているということになります。
店頭価格もDL-LA32Lが1980円だったのに対して、DL-LA42Lは2380円と400円の差で、消費電力を考えるとDL-LA42Lのほうがお得感が高いアイテムです(購入時の店頭価格)。
サイズは60(外径)×109(全長)ミリとLED電球としては標準的な大きさだですが、シャープ独特の白い放熱フィンが特徴的なうえ重さが85グラムと軽量に仕上がっています。
パッケージを見ると全光束が「電球40ワット形相当」と表記されていて、同時に白熱電球との光の広がり方の違いも説明していて「LED電球は直下の明るさに優れています」という注意書きも入っているので分かりやすくなっています。密閉型器具や調光器具には非対応せず、設計寿命は4万時間です。
使ってみると、和室では光の広がりが感じられました。白熱灯に比べてしまうと、どうしても光が下部に偏りますが、四畳半くらいの部屋なら光の透過率が高いシェードを使えば十分な明るさになると思います。フルーツはイチゴの赤色が鮮やかでしたね。
使用感をまとめると、シャープは一般家庭用LED電球の黎明期に価格革命を起こしたメーカーだけに、低価格のイメージがありますが、現在では突出して安いというわけではなくなりました。
DL-LA42Lにしても標準的な価格ではありますが、光の広がりの良さと485ルーメンという明るさを兼ね備えたこの製品は、バランスのとれたアイテムに仕上がっていると思います。
同程度の明るさを持つ製品としては、次に比較する東芝の「LDA7L」などが価格的にもライバルとなりますが、どちらを選ぶかは発色の好みで分かれるのではないでしょうか。
また、9ワット超の上位クラスに比べると、明るさの点では負けるものの、洋室の間接照明など、少々暗めでもいいから手頃な価格のものがほしいときはかなりオススメの製品だと思いますよ。